金物類純金鍍金仕上げ

この写真は兜天辺穴(てっぺんあな)付近です。
力石作品の鎧兜の金色の金物は特殊合金に一度銅をメッキして純金メッキしてありますので耐久性に優れ、いつまでも美しく輝きます。なお、黒い金物は金属の表面を化学的に変性させております(黒色メッキ)。黒い塗料を塗っているのではありませんのではがれることがありません。
本物の国宝甲冑も鍍金(ときん)というメッキが施されています。金鉱山の副産物で水銀が産出されましたがその水銀に金を含ませ土台となる青銅の上に銅の刷毛で塗り、火であぶる事によって金を付着させました。これを金アマルガム法といいます。この方法は古く古墳時代から用いられた技法です。
他メーカーで金箔を使った鎧兜もみかけますが、本来金箔は木材(建築物等)や紙(屏風等)など金属以外のものに金色を施す技法です。
金具はメッキをする前に切断面を丁寧に研磨していますのでつるつるしており、とがったところやざらつきはありません。お子様がさわって怪我をすることがないようにとの配慮でもあります。作者の想いが伝わります。

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