力石ちからいし甲人こうじん力石ちからいし鎧秀がいしゅう作 奉納鎧美術工芸飾り

「美術工芸飾り」とは、鎧を中心に、脇飾りの弓太刀や鎧櫃(よろいびつ=鎧の入れ物)を置かない、お節句の意味に重点を置いたシンプルな本体中心の飾り方のことです。
あえて屏風を置かない逸品飾りという選択もあります。

余白の美、逸品飾り

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屏風の一部に横に白い線が入ったものがございますが、これは絹しけ屏風といいまして蚕の糸を数十本合わせて作るため糸の太さや紬が不規則となって表れれています。これが本絹しけの特徴で落ち着いた風合いの織物となっております。

鍬形くわがた(=兜上部のツノ状の金具)に模様が見える場合がありますが、これは鍬形が鏡面仕上げのために天井等が反射して映っているためです。

鎧兜の技術解説

ケースに入れた鎧の例

力石鎧秀・力石甲人作品とお節句の意味

作者紹介

  • <工房にて>

  • <平成22年展示会にて>

  • <平成5年実演でのスナップ>

  • <昭和63年大山祇神社にて>

甲冑作家 力石甲人・鎧秀

父の先代・甲人を受継ぎ、“学問より家業”という時 代に育ち、8歳の時から甲冑づくりを手伝い、学んだ、日本を代表する工芸甲冑師です。子供の頃から職人として厳しく鍛えられた事で、一切の妥協を許さぬ確かな技術と完璧な時代考証を基に個性豊かな独創性を兼ね備えた感覚を身につけ、他の職人の追随を許しません。国宝甲冑研究による精巧な仕上げ、重量感、配色、造形美とどれをとっても最大級の評価をされております。

力石甲人・鎧秀よりお客様へ

本物志向を追求して製作にあたっていますが、節句飾り鎧兜もただ国宝鎧を模写するのではなく、当時の技術を見極め、その業と現代の科学の長所をもって造形美豊かな作品を作らねばなりません。それはひとえに初節句を迎えられるお子様が、強くたくましく成長されます様にとの願いに他なりません。そのお子様が家庭を築き自分の子供をもうけた時、甲人・鎧秀作鎧兜の仕事の確かさ・造形美の豊かさをもう一度鑑賞して戴き、祖父母や父母から生まれて初めて贈られた財産と再会して戴きたく存じます。この様な気持ちで製作に取り組んでおりますので末永くご愛好くださいますようお願い申しあげます。