赤い毛せんで飾る理由
「おひな様」という言葉を聞いてどんな情景を思い出されますか?
多くの方は金屏風に赤い毛せんをイメージされるのではないでしょうか。そうです。まさにこれが日本の伝統的なおひな様のスタイルです。金屏風は結婚式などの慶事に使われてきましたし、赤い毛せんの赤色にも大変重要なメッセージが込められているのです。赤には古来「魔除け」の意味があります。赤は活力・すべての生命の源をあらわす太陽の色です。神社の鳥居、橋の欄干などを赤く塗ったのは災害災難がおきないようにという願いであり、おひな様の場合はお子様が病気や災難に遭わないようにという親の願いなのです。
橋本屋では、人形のお顔や人形の形がきれいに、そして何よりも「おひな様らしく」飾れる赤毛せんの飾り方で多くの作品をご紹介しております。当然、シンプルな飾りですからおひな様のお顔や衣裳に自然に目が行き、人形が引き立ちます。長年飾っていただいても流行に左右されない、いつの時代でも通用する飾り方ですから飽きが来ません。また必要最小限のお道具ですから収納時のかさも一番少ないのもメリットのひとつです。
最近では従来の形にこだわらず、お部屋の色調や素材感に合わせたりして、ひな人形の屏風や台にあるいはケースに淡い色調だったり北欧カラーを採り入れたものをお選びになる方も増えてまいりました。
真に美しいものはおひな様に限らず余分なものを排除したときに一番きれいに見えます。
さらに、
赤い敷物に金屏風という組み合わせは、伝統的というだけではなく、現代の生活空間にもよく似合います。